からふる演劇KAN/1月のオススメ

◎2002年1月のオススメ&イチオシ舞台◎
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ある家の百年を描いた小劇場版大河ドラマ
まずは、中島らも事務所プロデュース「お正月〜女傑版〜」。人気劇団リリパット・アーミー(2001年11月より旧名称「リリパット・アーミー」からリニューアルしました)の座長でもあるわかぎゑふさんが主宰する演劇ユニットのラックシステムで95年に初演され、今回3演目となる人気作。
明治初期、日本が鎖国を解いたばかりというあわただしい世の中、両親と死に別れた兄弟が二人でお正月を祝っており・・・。ある家族の、明治初期から現代まで百年にわたるお正月の1日だけをつなぎ合わせた、いわば小劇場版大河ドラマ。流れゆく長い時間の中で、変わっていくもの、変わらないものを描き出す。
前回までは歴代居る家長を中心とした男性よりの百年を描いたが、今回はぐっと女性に寄り「家内」に焦点を置いて描くとのこと。
PM/飛ぶ教室の蟷螂襲さん、花組芝居の植本潤さん、転球劇場の橋田雄一郎さん、遊気舎の楠見薫さんや、リリパット・アーミーからはわかぎゑふさん、コング桑田さん、及川直紀さん、生田朗子さんなど魅力的な役者陣が集合。彼らの年齢の演じ分けも見物ですゾ。
大阪プレビュー公演は、貝塚コスモスシアターで1月6日(日)。一般前売りは11月6日(日)より発売、全指定席3,800円。
東京公演は、1月10日(木)から20日(日)まで三鷹市芸術文化センター 星のホール(火曜・水曜は休演)。一般前売りは11月10日(木)より発売、全指定席4,000円。
神戸公演は、1月25日(金)から27日(日)まで神戸朝日ホール。一般前売りは11月24日(土)より発売、全指定席4,000円。
福岡公演は2月2日(土)・3日(日)西鉄ホール。一般前売りは11月24日(土)より発売、全指定席4,000円。
問い合わせ先 玉造小劇店 TEL06-6944-3380
http://w3sa.netlaputa.com/~tama-sho
米国研修帰国後第一作は独自の手法をフル投入!?
お次は、劇団桃唄309の「ダウザーの娘」。日本劇作家協会初の推薦を受け、文化庁派遣芸術家外研究員として2000年9月より1年間、米国に留学した主宰の長谷基弘さん帰国後待望の第一作。
といっても、実は在米中に英語で執筆し、アメリカ人の聴衆を相手にリーディング発表した戯曲”Dowser's Daughter”を自ら翻訳し上演するという、日本演劇界でも前例のない試みだとか。
シンプルな会話と数多くの場面を途切れなく並べる方法、複数の時間軸をスムースに交錯させる手法など桃唄309独特の手法が、多くの演劇人たちから絶賛されたそう。
わずかな手がかりだけを頼りに、幼いころに生き別れた父の足跡を求めて、ヒッチハイクで北米大陸を旅する初老の女性、リズ。彼女の父は、農家や集落の求めに応じて、占い棒「ダウジングロッド」で水脈を探し当てるダウザーだった・・・。日米の歴史の狭間にある個人の喜びや悲しみを描くとのこと。
たこは、2000年6月の本公演「K病院の引っ越し」(写真)で初めてこの劇団を観たんですが、作・演出・役者のクオリティーの高さに感心したと同時に、さりげないけど不思議に心に沁みるお芝居で、たこの2000年に観た芝居のベスト3に入るほどでした(本数あまり観てないのでなんですが)。
毎回、表現上の新しい試みに取り組んでいる桃唄309。今回は、これまでやってきた手法をフル投入して書いた作品だそうなので、とっても楽しみです。
1月24日(木)から28日(月)まで中野ザ・ポケット。一般前売りは12月10日(月)より発売、 全指定席3,000円。高校生以下2,000円。
問い合わせ先 劇団桃唄309 TEL03-3314-2446
http://www.momouta.org
壮絶な愛の物語を岩松了の脚本・演出で
エミリー・ブロンテの傑作「嵐が丘」がご存知松たか子さん主演で新橋演舞場に登場。相手役のヒースクリフには、「セツアンの善人」でも共演した岡本健一さん、脚本・演出は「夏ホテル」で組んだ岩松了さん。
19世紀初頭のイギリス北部の荒野にある”嵐が丘”の館の主人アーンショー氏に拾われた孤児ヒースクリフ、氏の子どもヒンドリーとキャサリンは共に育つ。やがてヒースクリフとキャサリンは愛し合うようになるが・・・。誤解から始まる悲劇、裏切りと復讐に彩られた壮絶な愛の物語。
原作では親子二代にわたる想いを一代にまとめ、書かれていない主人公二人の幼い頃のエピソードを挿入して、一層激しい運命の恋を描くとか。
ドラマティックな愛憎劇の「嵐が丘」を、派手な演出をせず登場人物の内面を描く岩松了さんが手がけるどうなるのか、好奇心をそそられるところ。
出演は他に、山本亨さん、鈴木一真さん、細川直美さん、斉藤晴彦さん、梅沢昌代さんなど多彩なキャスト。
1月2日(水)から27日(日)まで新橋演舞場。桟敷13,650円、一等12,600円、二等8,400円、三等A4,200円、三等B2,520円。
問い合わせ先 新橋演舞場 TEL03-3541-2600
http://www.shochiku.co.jp/
三谷幸喜の動乱幕末大河コメディーを全面改定
お待たせしました! 1月のイチオシ舞台は、パルコ・プロデュース「彦馬がゆく -HIKOMA,THE HERO-」です。
作・演出はご存知三谷幸喜さん。三谷さんが主宰していた東京サンシャイン・ボーイズで90年と93年に上演された名作(残念ながらたこは観てません・・・)。
江戸末期、幕末の写真館を舞台に写真師・神田彦馬とその家族たちの目を通し、動乱の幕末を庶民の立場から描く。
神田彦馬は、実在の写真家・上野彦馬がモデル。みんながよく知っている「坂本龍馬も写真」や「近藤勇の写真」や「高杉晋作の写真」が、実はどれも同じ写真家が撮影していたことを知り、驚いた三谷さん。立場や思想に関係なく、カメラの前に立った人物はすべて撮影したという男がいたことが、三谷さんにこの作品を作らせたそう。
そして、三谷さんには珍しい一大スペクタクルだとか。とは言ってもやはり三谷さんです、動乱の幕末も楽しいコメディーには違いないでしょう。
神田彦馬役には、テレビなどでも活躍、三谷作品では「オケピ!」のピアノが弾けないピアニスト役が好評だった小日向文世さん。その妻・菊に演劇界を代表するコメディエンヌ・松金よね子さん。彼らの3人の子どもたちには、伊原剛志さん(たこも大好き!)、筒井道隆さん、酒井美紀さんと、それぞれテレビ・映画・舞台に大活躍の方々。そして、幕末スターの面々には松重豊さん、本間憲一さん、温水洋一さん、NYLON100℃の大倉孝二さん、そして初演メンバーからは梶原善さんと阿南健治さんという芝居好きにはたまらない個性的な役者陣が。
今回は、思い切っての全面改定版だそう。過去の公演を観た方も観ていない方も必見ですゾ!!
東京公演は3月にも行いますが、そちらの方はまだ前売りしていません。今からでもチケットGETできるかも!
1月8日(火)から2月3日(日)まで渋谷PARCO劇場(月曜は休演)。なお、1月26日(土)14時の回は貸切。一般前売りは全席完売、当日券電話予約あり。全指定席8,500円。1月7日(月)プレビュー公演あり、全指定席8,000円。
大阪公演は2月9日(土)から3月3日(日)までシアター・ドラマシティ(月曜は休演)。一般前売りは全席完売、当日券電話予約(公演日の前日から受付)あり。S席8,500円、A席6,500円。
3月9日(土)から31日(日)までル テアトル銀座(月曜は休演)。一般前売りは1月27日(日)より発売、S席8,500円、A席7,500円、B席6,500円。
問い合わせ先 パルコ劇場エ03―3477―5858
http://www.parco-city.co.jp/play/
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